【初心者さん必見!】紅茶にはどんな種類や特徴がある?

種類や特徴

私達が普段何気なく飲んでいる紅茶ですが、どんな種類があるかご存じですか?全種類答えられる人はよっぽどの紅茶通だと思います。紅茶には様々な種類や特徴があります。この記事では紅茶の種類や特徴について詳しく解説していきたいと思います。この記事を読めば紅茶の種類や特徴がすぐに分かり、自分に合う紅茶を見つけることができます。

産地別紅茶の種類

インド

インドの紅茶は、ダージリン、アッサム、ニルギリ、ドアーズが有名です。インドの紅茶は、ヒマラヤ山脈に近いインド北東部と南部で作られています。

なかでも北東部には世界三大銘茶と呼ばれるダージリンや、紅茶の大量生産を可能にしたアッサムなどの有名な産地が集まっています。

そのため、インドで作られる紅茶の約75%を占め、残りはニルギリが作られている南部になります。最近ではインドの代表的な4つの地方以外にもシッキムやハイレンジ地方など新しい紅茶が誕生しています。

一般的に、インド北部でつくられている紅茶は、産地ごとの風味や香り、渋味やコクがはっきりとしていて、クセの強い紅茶が多く飲む人によって好みが分かれます。一方、南部でつくられる紅茶は、クセが少なくて飲みやすい紅茶となっています。

また、シーズンによってさらに風味が異なるという特徴もあり、春に摘まれた新鮮で若々しい風味の茶葉から、冬にかけてだんだんと渋味やコク、水色の色が強い茶葉になっていきます。

今では世界有数の紅茶生産地として知られるインドですが、昔から紅茶の栽培が盛んだったわけではありません。インドがここまで紅茶の栽培が盛んになったのは、イギリスの影響です。

1600年にイギリスの東インド会社ができて以来、インドはイギリスの支配下にありました。イギリスはインドの広大な土地で紅茶を栽培しようと考えましたが、中国の茶樹がインドの気候に合わず失敗を繰り返してしまいます。しかし1823年にインドで自生していたアッサム種が発見され、インドでも紅茶の栽培が可能になると、茶園を次々と開拓し一躍紅茶大国となっていきます。

また、1841年にダージリン地方で中国の茶樹が例外的に育ったことで、紅茶の栽培がいっそう盛んになり、いつしか中国をしのぐほどの紅茶大国として変貌をとげました。

ダージリン

紅茶に詳しくなくても、名前を聞いたことがある人も多いダージリンは、なんといっても香りのよさとおいしさが人気です。そのおいしさは、マスカットのような香りと、しっかりとした渋味とコクがありながらさわやかな風味で品質のよいものになると上質のシャンパンを飲んでいるようなすばらしいおいしさと賞賛されています。

ダージリンというのはインド東部のネパールとブータンの国境に挟まれた山岳地帯地名で、1814年にイギリスのA・カンベルがこの地方に中国の紅茶の樹を植えたことから始まりました、

標高300~2000メートルという高地に80以上の農園が広がっていて、この高低差により霧が発生して茶葉に水滴をつけ、それを太陽の強い日差しが乾かすことで。ダージリンのおいしさがつくられます。

ダージリンは茶葉を摘むシーズンごとに違う味わいが楽しめます。3~4月頃に摘まれた茶葉をファーストフラッシュと呼ばれ黄金色の美しい水色とみずみずしい風味が特徴といえます。

5~7月頃はセカンドフラッシュと呼ばれ、茶葉のしっかり成長するので、水色は深いオレンジ色になり。渋味や風味が増して重厚感が出てきます。特に5~6月頃は、クォリティーシーズンと呼ばれる最高級品の茶葉が多く産出されます。

雨期の後の10~11月頃に摘まれる茶葉はオータムナルと呼ばれ、深いコクと甘味の増した熟成した味わいで、水色も赤に近く濃い色になります。

ダージリンの詳しい特徴はこちらから

アッサム

アッサムは、紅茶大国インドで産出されている紅茶の約半分を占めるほど、紅茶の栽培が盛んな地域で、世界でも最大の紅茶生産地と言われています。

その特徴は、クセが少なく、濃厚な風味と、香りのよさ、深みのある赤い水色が人気で、紅茶を代表する銘柄として世界中で広く愛飲されています。そんなアッサムの濃厚なおいしさは、ストレートでももちろん、ミルクを加えても紅茶の風味が落ちないのが特徴です。

アッサムを硬水で入れるとパンチのある渋味がやわらぐこともあり、硬水でミルクティーが主流だったイギリスで最初にアッサムが人気となりました。

また、アッサムは風味が濃厚なので、タンニンやカフェインが多くクリームダウンを起こしやすいため、アイスティーには向いていません。しかし成分が抽出しやすく、ティーバッグやほかの茶葉とのブレンド用の紅茶として使用されています。

アッサム地方は、雨が多く気温も高い熱帯特有の気温で、日中に強い日差しが降り注ぐため、茶樹を直射日光から守るために日よけ用の木を植える独特な栽培方法が特徴です。このアッサム地方の気候と栽培方法が、力強い風味と芳醇な香りを生み出します。

アッサムは紅茶のなかでも栽培期間が長く、3回にわたって茶葉が摘まれます。通常3月頃にファーストフラッシュを迎え、4~7月頃がセカンドフラッシュ、それ以降がオータムナルとなります。なかでも6月頃のセカンドフラッシュに最良の茶葉が収穫されます

アッサムの詳しい特徴はこちらから

ドアーズ

ドアーズは、ダージリンに比べて控えめながら芳醇な香りと軽めの渋味、アッサムに比べて力強くはありませんが、口当たりよくコクのある味わいでダージリンとアッサムの中間的な風味が特徴です。

一般的にドアーズは単独で飲むよりも、ブレンド用の原料茶やティーバッグ用の紅茶としても使われる場合が多く、製造はCTC製法が用いられています。


また、香りがあまり強くないため、ベルガモットのフレーバーを加えてアールグレイなどもつくられています。

この紅茶がつくられているドアーズは、位置的にもダージリンとアッサムの中間にあるドアーズ急流地帯です。


現在では約170以上の茶園があるといわれていますが、政治的な情勢が安定していないので、地元の人しか立ち入れない場所なども多いため、正確な数や茶園の詳細などははっきりとしていない状況です。

ドアーズのシーズンは3~11月頃までですが、春と秋に収穫される茶葉が良質といわれて、特に秋摘みの茶葉が人気です。


決して香りが強いとはいえないドアーズですが、シーズンの中でも特に秋に収穫される茶葉は、「ローズオータムナル(バラ色の秋茶)」と呼ばれバラのような芳香が漂うので人気があります。

また、赤みを帯びた非常に濃い水色のドアーズは、ミルクティーにすることで、美しいミルクブラウン色を楽しむことができます。

ドアーズの詳しい説明はこちらから

ニルギリ

ニルギリは、インド南部のアラビア海のそばにあるカッツ山脈の丘陵地帯で栽培される紅茶で、現地の言葉で「ブルーマウンテン(青い山)」という意味があります。

この地方でつくられる紅茶は、茶葉をカットしてつくられるブロークンタイプのものがほとんどで、透明感のある明るいオレンジ色の水色、フレッシュですっきりとした味わいとクセがなく飲みやすい風味が特徴です。同じインド産のダージリンやアッサムに比べて、力強さや個性という部分で劣るといわれていますが、逆にいえば個性を主張しない代わりに、クセがなくて誰にでも飲みやすく、どんな飲み方でも楽しめる万人向きの紅茶という長所であるともいえます。

現在では、さまざまなブランドのブレンド用茶葉として、またスパイスやハーブなどを加えたバリエーションティー用の茶葉として、幅広い用途に使用されています。

スリランカ

スリランカの紅茶をひとことでいうと、どの茶葉もクセが少なくて飲みやすいという特徴があります。紅茶は栽培される地域の気温や湿度によって茶葉の風味に特徴が出ますが、一般的に南に行くほどクセが少なくなるといわれています。

インドよりも南に位置するスリランカは、一年を通して温暖な気候と豊富な雨量があるので、飲みやすい紅茶に仕上がります。

スリランカで作られる紅茶は、世界三大銘茶のウバをはじめ、ディンブラ、ヌワラエリア、キャンディ、ルフナの5つの地域が有名で、これらはスリランカの五大紅茶産地と呼ばれています。

スリランカの紅茶は、生産地による銘柄の違いだけではなく、茶園や製造工場のある標高によってハイグロウンティー1,200~2500メートル)、ミディアムグロウンティー(600~1200メートル)、ローグロウンティー(600メートル以下)の3つに分類されます。標高の違いによりそれぞれ茶葉の風味にも特徴が出ます。

一般的には、ハイグロウンは花のような香りとしっかりとした渋味が特徴で、ミディアムグロウンは芳醇な香りとほどよい渋味、ローグロウンは濃い味わいですが香りが弱い茶葉ができる傾向があります。

紅茶生産地としてインドと並ぶほど有名なスリランカですが、紅茶栽培の始まりはイギリスによってもたらされました。インド同様スリランカもイギリスの植民地だったため、インドとほとんど同じ時代に茶樹が持ち込まれました。

1839年にアッサム種の茶樹が持ち込まれ、数年後には中国種の茶樹が持ち込まれました、この2種類の茶樹でつくった紅茶がイギリスで評価されたことで紅茶の栽培が盛んになっていきました。

また、喫茶店や紅茶のショップによっては、スリランカ産紅茶をセイロンティーとよぶことがあります。これは1972年にイギリスから独立して国名を改めるまで、スリランカがセイロン島と呼ばれていたためで、その当時にイギリスが世界各国にセイロン島産の紅茶を輸出していたのでこう呼ばれています。紅茶の世界ではスリランカになった現在でも昔の呼び方が残っているようです。

ウバ

スリランカの乾期である6~7月になると、インド用から吹き込む南西モンスーンが、スリランカ中央山脈の西部に雨を降らせます。

この雨はやがて、風にのって山脈の東部ウバ地方に届き、標高1200~2500メートルのハイグロウン地域特有の直射日光によって乾いた風となります。そして、この風が花のように甘くさわやかな香りで力強い渋味の紅茶を育てます

ウバを最初に手がけたのは、世界の紅茶王と呼ばれたトーマス・リプトンです。日本でも有名な「リプトン」の創始者である彼は、1890年にスリランカを訪れ翌年にアッサムの茶樹を植えました。

以来、ウバの生産量は少ないながらも、その豊かな香りと渋味が高く評価され、インドのダージリン、中国のキームンと並んで世界三代銘茶と呼ばれるほど世界中で賞賛を浴びるようになりました。

7~8月のクオリティーシーズンに摘まれるウバは、カップの縁にできるゴールデンリングがなんとも美しく輝きます。また、スミレやスズランのように甘くさわやかな香りやサロメチール香と呼ばれるメントール系の香りは、「ウバフレーバー」と呼ばれ、他の茶葉にはない香り高さがあります。

このウバフレーバーはに刺激的な渋味がバランスよく広がり、爽快感のある飲み心地が味わえます。ストレートですっきりとした香味を味わうのもいいのですが、紅茶の本場イギリスではミルクティーに合うと評判なので、ミルクティーもおすすめです。

ディンブラ

ほのかな香りで、とても穏やかな飲み心地のディンブラは、ハイグロウンティーですが、この地域特有の渋味もあまり強くありません。


ディンブラは個性を主張するような茶葉ではありませんが、まさにこの控えめな風味こそが、万人受けする飲みやすさとなっています。

また、ディンブラ地方は中央山脈を挟んでちょうどウバと反対側に位置するため、クオリティーシーズンが1~2月頃になります。

この時期は、スリランカ特有の季節風が山の斜面に当たって乾いた風を運ぶため、ディンブラ唯一の個性ともいえるバラのような華やかな香りを茶葉にもたらすと言われています。

すっきりとしてさわやかなディンブラは、アイスティーにも最適ですし、素朴な香味を、そのままストレートでシンプルに味わうのもいいです。また、ミルクティーにしたときのクリームブラウン色がとても美しいのも特徴です。

さらに、ディンブラは、風味のバランスがよいのでフルーツやスパイスとも合わせやすく、バリエーションティーにも向いています。いろいろ試して好みの味を見つけてみましょう。

特に、ディンブラの形状は、バリエーションティーで扱いやすいBOPタイプやティーバッグに用いられるCTCタイプになりますので手軽に楽しむことができます。

ヌワラエリア

標高1800~2000メートルとスリランカの中でも高地でつくられるのがヌワラエリアです。ヌワラエリア地方は、朝夕は5~14度、日中は20~25度と一日の温度差が激しいため、茶葉のタンニンの含有量が増え、強い渋味を生み出すので、とてもシャープな口当たりになります。

また、この温度差は渋味だけではなく、茶葉の香りを高めるともいわれています。一般的にハイグロウンティーは、花のような香りが特徴とされますが、ヌワラエリアはもっとも高貴な香りといわれ「セイロンティーのシャンパン」と称されています。

特に、1~2月のクオリティーシーズンに摘まれる茶葉は、風味、香りともに最高級品質となります。

ヌワラエリアは、独特の強い渋味と高貴な香りが特徴なので、発酵の度合いを弱めたり、茶葉の大きさを変えるなど、各茶園ごとに茶葉のおいしさを最大限に活かす工夫がされています。そのため、華やかな香りと日本の緑茶のようなさわやかな渋味を実現させています。

ストレートでじっくりと味わうのがおすすめですが、ミルクを加えても茶葉本来のおいしさがじゅうぶんに引き立ちますので、どちらも楽しむことができます。

ちなみに、紅茶の名産地として知られるヌワラエリア地方は、イギリスでは避暑地としても有名で、「リトルイングランド」とも呼ばれています。

キャンディ

標高600~1200メートルのミディアムグロウン地域で栽培されるキャンディは、渋味とコクのバランスがよく、口当たりのよい飲みやすさが魅力です。水色は、オレンジ色がかった赤い色で、白いティーカップに注ぐと美しく輝きます。

また、キャンディは、アイスティーにしてもクリームダウンを起こしにくいため、アイスティー用の茶葉としてもよく使われます。これは他の銘柄の茶葉に比べ、キャンディの茶葉に含まれるタンニンの量が少ないからです。

ルフナ

濃い赤茶色の水色に、中国のラプサンスーチョンのようなスモーキーフレーバー、コク深くマイルドな味わいのルフナは、セイロンティーのなかでも個性的な存在です。

これは、ルフナがウバ、ヌワラエリア、ディンブラ、キャンディのスリランカ五大紅茶産地のなかで、もっとも南部のローグロウン地域に位置するからです。

ルフナが生産されるサバラグムワ地方は、熱帯雨林が点在する高温多湿な地域で、茶葉がほかの地方よりも1.5~2倍くらい大きく育ちます。そのため、独特な風味を生み出すといわれています。

ルフナはセイロンティーの約半数を占めるほどの生産量を誇っています。特にサウジアラビアで人気があり、山羊のミルクを使ったミルクティーに用いられているのでミルクティーやチャイにして個性溢れる風味を楽しむのがおすすめです。

中国

中国はヨーロッパほど紅茶が好まれているわけではありません。それは、紅茶以外にもウーロン茶や緑茶をはじめお茶のバリエーションが非常に豊富なことと、普段飲むお茶はほとんど緑茶だからで、紅茶は主に輸出用に作られています。

そんな中国の紅茶は、大きくわけると2つのタイプがあります。ひとつが世間一般に知られる紅茶で、もうひとつが燻製茶です。

通常の紅茶は、中国東部の安徽省でつくられるキームンがもっとも有名です。一方君製茶は、ウーロン茶(青茶)の名産地として有名な福建省北部武夷山でつくられるラプサンスーチョンです。

ラプサンスーチョンは例外ですが、中国の紅茶は渋味が少なく繊細な香りが持ち味です。それは、中国種の茶葉はアッサム種の茶葉と比べてタンニンの含有量が少ないからです。


なので、ストレートティーにして茶葉の繊細な香りを楽しむ飲み方に向いてます。またタンニンが少ないとクリームダウンを起こしにくいのでアイスティーにも向いてます。

中国紅茶のなかでもラプサンスーチョンは、強い燻製香が持ち味なので、フレーバーティーに近い存在です。もともとは、松の木でいぶした(乾燥させた)ために独特の燻製香がついたようですが、ヨーロッパで人気が高まると、より強く香り付けされるようになりました。

中国の紅茶というと、前述のキームンとラプサンスーチョンが有名ですが、ほかにも雲南省、四川省、広東省、広西壮族自治区、湖南省など、意外と多くの地方で紅茶が作られています。

中国では技術の発達した現在でも、大部分のお茶が手作業でつくられています。ひと昔前までは紅茶もすべて手作業でオーソドックス製法でつくられていました。


こうしてつくられた紅茶のなかでも、特に品質のよい紅茶は「工夫紅茶」と呼ばれていました。これに対してブロークンタイプの紅茶のことを「分級紅茶」と呼びます。

しかし、世界的に紅茶の需要が高まるにつれて、中国でも大量に紅茶を生産しなければならなくなり、現在ではCTC製法でつくられた紅茶も増えています。

キームン

ランのような甘い独特な香りのため、「キームン香」と呼ばれるほど他に類を見ない魅力を持ったキームン紅茶は、ヨーロッパでは「中国茶のブルゴーニュ酒」と称されています。

また、インドのダージリン、スリランカのウバと並んで世界三大銘茶といわれるほど名高く、生産される茶葉のほとんどが輸出用になっています。

キームンは、鮮やかな紅色の水色に、ほのかなスモーキーフレーバー、上質なものほど感じるランのような甘い香りが口の中に広がり、渋味が少なく甘味とコクに溢れた豊かな香りです。

ウーロン茶やプーアル茶をはじめ、1000種類以上もあるというほど多くのお茶を産出する中国でも、安徽省キームンこそ紅茶栽培に適した地で、夏は暑く雨が多いのが特徴です。

特に茶園に広がる山脈では、年間約200日間も雨が降り、いつも濃厚な霧に覆われた気候が個性的な銘茶を生み出します。

キームンの収穫時期は6~9月で、クォリティーシーズンは8月です。手間と時間を惜しまず、ていねいな紅茶づくりが行われていることで知られています。キームンは等級が高い上質なものほどキームン香が高まるといわれています。また、イギリス人の間ではキームンを口にすると、「口の中に春の香り、キームンの香りがやって来た」と表現することも多いそうです。

香りを存分に堪能するなら、やはりストレートがおすすめですが、ミルクティーやアイスティーもおすすめです。

ラプサンスーチョン

竜眼(柑橘系の香りがする中国産の果物)のような香りに、松の木でいぶした燻製香が折り重なったラプサンスーチョンは、まさにオリエンタルなスモーキーフレーバーが魅力です。

この個性的な紅茶は、中国福建省の奇峰奇岩の赤い岩肌がそびえ立つ標高400メートルの武夷山で育ちます。この地はもともと武夷岩茶と呼ばれる中国茶の産地として有名ですがラプサンスーチョンは、19世紀清朝時代の動乱の中で誕生しました。

当時、製茶工場を占拠した軍隊が、茶葉の入った袋を布団代わりにして眠っていると、圧迫された茶葉が黒く発酵しました。その後、独特の香りを放っていることに気づいた工場の人が松の木で燻製にするとユニークな紅茶ができあがったといわれています。

独特な香りでクセになる大人の味わいのラプサンスーチョンは、イギリスではスモークサーモンとチェダーチーズによく合うとして好まれ、アフタヌーンティーとして飲まれるようになっていきます。

なかでもラプサンスーチョンに魅せられたのが、グレイ・チャールズ伯爵で、茶葉の持つ竜眼の香りを何とか真似したいと願いました。その後、名門ブランド「ジャクソン」の手によってつくり出されたのが、彼の名を冠したアールグレイです。

ちなみに、ラプサンスーチョンはもともと中国では正山小種と書きますが、ヨーロッパの人々には「ラプサンスーチョン」と聞こえたため、現在でもこの名前が使われています。

インドネシア

インドネシアの紅茶は、一般的に濃い水色のわりに渋味が少なくマイルドな口当たりと、クセのない風味が特徴です。そのため、スリランカの紅茶と似ていますが、多少コクが乏しいです。

紅茶の産地としては、ジャワ島西部の標高1200メートルほどの高原地帯でつくられるジャワと、スマトラ島北部の標高の高い低い高原地帯でつくられるジャワと、スマトラ島北部の標高の低い高原地帯でつくられるスマトラが有名です。

どちらも茶葉は一年中栽培されていますが、乾期になる7~9月までの間に良質の茶葉が収穫されます。

インドネシアに最初に紅茶の茶園がつくられたのは1829年で、実はスリランカよりも古い歴史があります。

しかし、第二次世界大戦の際日本に占領され、茶園が荒廃してしまったため、紅茶の栽培が一時ストップしてしまいました。


その後、1945年の独立とともに、徐々に茶園の復興を試み、現在では紅茶の生産量も増え、世界でも有数の紅茶生産国になっています。

現在のインドネシアでつくられている紅茶は、他の茶葉とのブレンド用に作られるものが多く、大部分が世界中に輸出されていて、国内ではあまり紅茶が飲まれていないようです。

ジャワ

最近では、日本でもジャワティーの名でよく知られているジャワは、いれた瞬間に立ち昇るさわやかな香りに、クセのないマイルドな味わいでどんな食事にもよく合うと人気です。

ジャワ島はインドネシアの紅茶の主要生産地で、ボゴール、バンドン周辺など西部を中心に、標高1200メートル程度の高原で年間を通して栽培され、7~9月の乾期がクォリティーシーズンになります。

以前はオーソドックス製法のブロークンタイプが主流でしたが、今ではゴールデンチップを含んだ上質な茶葉はティーバッグ用のCTCタイプもつくられています。

スマトラ

水色がとても濃くてコクの強いスマトラはジャワよりもはっきりとした味わいです。なので、一般的にスリランカのローグロウンティーにによく似ているといわれています。

スマトラは、力強い風味ながら甘味があり、クセがないのが特徴的で、ストレートで茶葉本来の風味を味わっても、ミルクティーにしても、インドのチャイのようにミルクで煮出しても
おすすめです。

茶葉は、インドネシア諸島のなかでも最大の島であるスマトラ島北部のメダン高原を中心に栽培されています。この地域は標高約1500メートルに位置し、一日の温度差が少なく安定した
気候のため、一年を通して茶葉が栽培されています。

また、一年のうちでもジャワと同様に乾期を迎える7~9月にクォリティーシーズンを迎え、この時期の茶葉が上質とされています。

世界三大銘茶の種類

世界三大銘茶とは数ある紅茶の中でもベスト3に選ばれるほど味がよいとされる紅茶です。下記の3つとなります。

インド:ダージリン

スリランカ:ウバ

中国:キームン

紅茶の等級による種類

紅茶の等級とは茶葉の大きさを表しています。紅茶の等級は風味をランク付けしているわけでも、国際的な規定があるわけでもありません。あくまでも大きさと形による分類となります。

主な等級

OP(オレンジペコー)

やわらかな若葉と芯芽から構成されています。細長い針金状で強くねじれています。長さは一般的に7~15cm程度です。

P(ペコー)

OPよりやや固い葉を短く太めによってあります。長さは5~7cm程度。いれたときは紅茶の色(水色)や香りはOPによりやや薄いものの
味わいにはコクがあります。

BOP(ブロークンオレンジ・ペコー)

OPの茶葉を切断してふるいにかけたものです。風味はOPと変わりません。茶葉の長さは2~4cm程度のため、OPよりも抽出時間が短く
色や香りも強く出ます。

BOPF(ブロークン・オレンジ・ペコー・ファニング)

BOPをさらにふるいにかけたものです。長さは1~2で抽出時間は短く、香りも色も濃くでます。ミルクティー向きで、ティーバッグにも利用されています。

D(ダスト)

ふるい分したときの、もっとも小さな茶葉です。長さ1mm以下の粉状で、抽出時間ももっとも早くなります。水色は濃く、ティーバッグに利用される場合がほとんどです。

まとめ

何気なく飲んでいる紅茶でしたが、たくさんの種類があり、それぞれに特徴があり興味深かったですね。どの紅茶も味わい深いものばかりですので是非自分に合う紅茶を見つけてくださいね。

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